ベルファーム運営に
ついて
2023年12月1日更新
松阪農業公園の基本理念
松阪農業公園ベルファームは、農業公園という新しい形態の市民公園として「地産地消」、「スローフード」をテーマに、「食育」、「緑育」の場を提供することを目的に設置されました。
松阪の豊かな自然環境や地域農業を活かし、「食育」、「緑育」を推進するとともに、「都市と農村の交流拠点」、「市民が自然や農業について学ぶ知的体験施設」としての基本コンセプトを実現することで、小さな生産者の育成、地域の農林水産業をはじめとする地域の経済的向上に
資することを使命としています。
現在のライフスタイルを見直し、安全・安心な食農環境を整えるべく、松阪の自然に恵まれたこの地を舞台に未来に向けてより望ましいライフスタイルを提案する場としての役割はますます大きくなっています。
沿革
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平成16年~18年
開園3年間は松阪市が100%出捐する財団法人ベルファームとして運営。
事業の柱は、イングリッシュガーデン(有料)とお土産物売場(名称松阪商会)。 -
平成19年~23年
指定管理者制度の下、公募により私たち株式会社松阪協働ファームが選定される。任期は5年間。有料だったイングリッシュガーデンを無料化し、自主事業として農産物直売所(名称農家市場)、カフェ(名称ガーデンカフェルーベル)、焼肉店を開業。 -
平成24年~令和4年
公募により指定管理者として再選定される。任期は10 年間。
体験施設まなびの工房、ジェラート工房、パン工房、総菜工房を開業。
令和3年近隣のキャンプ場「松阪市森林公園」の指定管理者として選定され、農業公園とアウトドア施設の一体運営を開始。任期は10年間。 -
令和5年~14年
公募により指定管理者として再々選定される。任期は10年間。
改革
私たちがめざしたのは市民がいつでも集える公園づくりでした。
私たちが引き継いだときのイメージは、市外や県外からの観光客を対象にして造られた施設であったと思われます。
そこで先ずは、松阪市民が集えて自慢できる施設であること、地域にとって必要とされる公園づくりを心がけました。
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庭園の無料化
四季折々に変化する庭園の様子を何時でも気軽に見ていただきたい、地域の方々に何度でも足を運んでいただきたい、そんな想いから私たちが管理者となった平成19年から有料施設だったイングリッシュガーデンを無料施設として開放しました。西洋芝から姫高麗芝への変更、バラの全面植え替えなどに着手。
約30名のガーデンボランティアの方々の協力を得ながら、市民参加型の庭づくりに取り組んでいます。 -
直売所の建設
平成19年農林水産業の振興を目的に農産物直売所「農家市場」を開業。約260名が所属する生産者会「ベル農(の)会」を組織化し、特産品づくりやブランド化の推進、規格外品の買取りなど生産と消費の両面から農家をサポート。令和4年からは、地域の社会的課題の解決と経済的利益の両立を目的とした「Local Food Project』に取り組んでいます。食に携わる多様な関係者と連携し、地元の農林水産物を活用したビジネスを継続的に創出する仕組みづくりにチャレンジしています。
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飲食施設
平成19年イングリッシュガーデン入口のゲートハウス内に「ガーデンカフェ ルーベル」を開業しました。直売所の農産物を使った野菜ソムリエ考案のランチ、三重県産の低温殺菌牛乳を使ったジェラートが人気を集めています。また平成30年には、国産小麦100%使用のパン工房「やさい畑」、令和3年には、手づくり総菜のお店「あしたも」を農家市場内にオープン。農産物直売所を起点に地産地消にこだわった飲食施設を展開しています。
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体験施設
平成25年三重中京大学短期学部から調理台11台、備品一式の寄贈を受け、それまで会議室であったアートホールを改装し、まなびの工房として再スタートしました。年間利用者数は約3,000人。特産品である松阪牛や松阪茶、いちご等のPRを目的に、松阪牛の肉味噌作り体験、松阪牛のピザ作り体験、松阪産いちごタルト作りなどの体験メニューを提供。調理体験を通じて、松阪の魅力を情報発信しています。
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農場施設
ベルファーム内には約3haの農場施設「学びの農場」があります。栽培や収穫体験を通じ、「農」と「食」のつながりを学ぶ場所です。水稲栽培、ビニールハウスでの花苗の育苗のほか、マイ農園(貸し農園)や芋ほりなどの体験農場として有効活用しています。
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イベント開催
ベルファーム三大祭(ベルフェスタ、くるくる環境フェスタ、秋の収穫祭)、三重のパンマルシェ、三重のカレーマルシェ、クラフト&雑貨マルシェ、全国大陶器市、手づくり市など、年間を通して大小50 近いイベントを開催しています。マルシェ=市場、土の香りと出店者(生産者)とお客さんの会話が弾むイベントをめざしています。
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「育」活動
ベルファームが最も力を入れているのが「育」の活動です。花の育て方やガーデニング教室等を通じての緑育、まなびの工房や学びの農場で農と食を体験する「食育」、フィットネスやグラウンドゴルフで身体を動かし、健康に年をとることを学ぶ「健育」があります。農水省の教育ファーム事業の認定を受けて、直売所の生産者組織(ベル農会)が地元の 子ども達と共に、大豆やさつま芋等をテーマにした作物の育て方、食べ方、文化について学ぶ体験教室にも取り組んできました。
視察のご案内
株式会社松阪協働ファームは平成19年1月10日に設立されました。
松阪農業公園ベルファームの指定管理者として管理運営に携わって十数年を経過します。
自治体が住民の福祉増進を目的として設置した施設(「公の施設」)を、民間事業者・団体等を指定して管理運営させる制度を指定管理者制度と呼んでいます。
私たちはこの制度の下で公の持つ公共性を担保しながら、そして設立目的の範囲に逸脱しない事業を展開し、その成果として管理費(税金)の縮減に挑戦しています。単に管理費の縮減だけでなく、松阪市民に愛される公園づくりをすすめながら、魅力ある飲食、店舗運営、体験や各種様々なイベント等を開催し、年間を通してより多くの方に来園いただける公園づくりをめざしています。そこでこれまで取り組んできた活動を6つのテーマに分けて視察の受け入れを行います。
- 指定管理者制度の取り組み、経営について
- 直売所の取り組みについて
- 地域との関わりについて(地元協議会、ボランティア活動、NPOの取り組みなど)
- 集客について(広報やイベント、体験企画など)
- 庭園、農場、農業について
私たちの取り組みが少しでも皆様に参考いただければと思います。
なお、お時間の関係から、1回の視察は2テーマまでとさせて頂いています。
視察の進め方について
所要時間は約一時間を予定しております。こちらから資料に基づきまして30分間程度説明させて頂き、質疑応答に15分間、残り15分間は施設案内を予定しています。
視察料金
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1名様
1,500円(税込)
※10名様以上でお申し込み下さい。
10名に満たない場合は一律15,000円【税込】いただきます。
※別プランとして「イングリッシュガーデンツアー/所要時間 約45分」もございます。
視察申し込み方法
先ずは、視察のお問い合わせにて、ご希望日の日程についてご相談ください。
尚、ご不明な点がございましたら 事務所までお気軽にお電話下さい。
TEL:0598-63-0050